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レポート

第1弾 体験プログラムレポート♪

8月18日から3泊4日で、「みんなで創る地域プロジェクト」の体験プログラム第一弾として、高校生を中心とした「ギター製作体験」が行われました。

抽選で選ばれた10名は、仙台駅からバスに乗り込み、一路加美町へ。
一体、どんな体験が彼らを待っているのでしょうか?

プログラム1日目

一行が向かったのは、旧上多田川小学校。2014年3月に廃校になったこの小学校は、2017年4月に加美町に開校する「国立(くにたち)音楽院」の宮城キャンパスに生まれ変わります。
そんな、旧上多田川小学校の中で、国立音楽学院ギタークラフト科講師である高明岳守(こうみょう たけもり)先生の指導のもと、ギター製作が行われるのです。
ギター製作体験には、仙台CLEAR’Sの野乃香ちゃんもちょっぴり参加させてもらうことになりました。
用意されたキットから、じゃんけんで自分好みのギターをピックアップ。高明先生は「失敗しても構わないよ。かっこつけないで、わからないことは聞いてね」と。

国立音楽院の高明岳守先生が指導します

仙台CLEAR’Sの野乃香ちゃんも真剣なまなざし

まずは、ハンドドリルでボディに穴を開け、ストラップをつけるパーツを取り付けます。
初めての経験にみんなドキドキ♪
丁寧に、丁寧に、自分のオリジナルギター製作の最初の作業を行いました。お昼を挟んでの午後から作業では、先ほど開けた穴にストラップピンをつけたほか、スプリングハンガーを取り付けます。
さらに、ボディを保護するためにつけられたバックパネル部分のマスキングテープを、サンドペーパーで丁寧にはがしていきました。ボディにネックをあてがい、その収まり具合を確認しました。

ネックも自分好みのものをチョイス

電動ドリルを使って、ボディに穴をあけます

やすりがけも丁寧に!

ボディにネックを当てて、はまり具合をチェック

プログラム2日目

前日に引き続き、思い描いたギターになるよう、ヘッドの部分に工具を使って加工しました。作業も2日目にもなると、穴を開けたり切ったりする機械の作業も手慣れた様子。
ボディ部分の各パーツをドライバーでネジ止めしたあと、ネックとボディをつなげて完成!…ではなく、実はここからが本番。一度組み立てたパーツをすべてばらして、1人ひとりがイメージするデザインになるように塗装の準備をするのです。

ボディ全体にやすり掛けをして、マスキングテープで色を乗せたくない部分を保護したあと、いよいよ塗装に入ります。今回のプログラムのために用意された塗装ブースで、高明先生にコツを教わりながらゆっくり慎重に塗料を吹きつけていきます。自分の作業が終わっても、友達のギターがどんな色になるのか気になるようで、完成が待ち遠しいといった雰囲気でした。

ひとつひとつ確認しながら作業します

こんなにカラフルに塗装したよ!

プログラム3日目

プログラム3日目は、バスに乗ってのスタートです。向かった先は、農家民宿の「花袋天王」。ここで一行は、そば打ち体験を行うのです。
現地では、仙台CLEARʼSの紗也歌ちゃんも合流し、一緒にそば打ち体験をすることになりました。
こね鉢のそば粉と強力粉に水を注ぎ、手のひらにつかないよう、指先で優しく混ぜ合わせていきます。だんだん固まってきたら、ダマにならないように鉢のはらでこねていきます。「もっと力入れて!」と、ゲキを飛ばすのは、この店の大将。ちょっぴりおっかない大将ではありますが、実に丁寧に教えてくれます。そば愛に満ちた大将の指導のもと、みんなそばを切るところまでなんとか終了することができました。
打ち立てのそばを早速ゆでてもらい、お昼ごはんとしていただきます。そばのほかにも、親鶏の煮物や大根とにんじんの炊き合わせ、芋の煮っころがしにトマトサラダなど、自然の恵みを活かしたお料理がたくさん並び、みんな大満足の様子でした。

みんなで楽しくそば打ち体験

おいしいおそばに、仙台CLEAR’Sの紗也歌ちゃんも大満足

お昼のあと、再びバスに乗りこんだ一行は、旧上多田川小学校に戻って、ギター製作を再開。面取りを行った後でスプリングハンガーなどのパーツを取り付けたら、いよいよ配線です。はんだごてを使って、慎重に。高明先生もつきっきりで指導してくれました。配線がきちんとつながっているか、アンプにつないでチェックし、OKだったら弦を張ってチューニング。再びアンプにつないで弦をかき鳴らすと、ジャーン!と、エレキのサウンドが教室に響きわたりました。テストプレーでは、高校生とは思えないようなテクニックを披露する参加者もいて、3日間にわたるギター製作の工程が終了しました。

いよいよ配線。高明先生の表情も真剣です

ボディとネックを取り付ける作業。ここまでくればあともうちょい

弦を張って、調律します

サウンドチェックでは、音が出たときに歓声があがりました

夜は、夕食前にゲストスピーカーが登場し、「音楽を仕事にすること」についてのお話しを聞きました。

仙台市初の国産エレキギター&ベースの専門店、そして女川町でギター製造工場を構える「GLIDE」の梶屋陽介さんは「この業界で10年仕事をしていて、ギターがどういう可能性を与えられるかをいつも自問してきました。”弾きやすい”とか”いい音が出る”というのは、あくまでの使う人の主観によるものなので、使う人にどんな喜びを与えることができるのかを考えながらギター作りをしてほしいです」と話し、「ギターは人を幸せにするツール。それを人の手に渡すことができるのは、とても幸せな仕事だと思います」と締めくくりました。
数多くのミュージシャンから、絶大な信頼を寄せられる仙台市でギターのリペアショップ「GUITER WORKSHOP RAISE」のオーナー・磯部明宏さんもゲストスピーカーとして話します。かつて楽器屋で働いてたときに、自分の好きではない楽器を”かっこいいですよね”と言っている自分に嫌気がさし、職を辞したという礒部さん。その後、「違う職種にもつきましたが、やっぱり自分の好きなことをやっていたいと思って、この仕事に戻ってきたんです。今は、大好きなギターを仕事にして、なおかつお客さんから”ありがとう”って言ってもらえて、お金までもらえる。こんな幸せなことはないと思っています」と、話してくれました。

そば打ち体験に始まり、ギターの完成、そしてゲストスピーカーから聞いた“音楽を仕事にすること”…。盛りだくさんの3日目は、充実の1日となりました。

女川にギター工房を構える梶屋さん

ミュージシャンから絶大な信頼を寄せられる礒部さん

プログラム4日目

最終日は「加美町音楽フェスティバル」の開催日。この夏一番の暑さとなった炎天下ではありましたが、ツアー参加者もステージに登場しました。
株式会社劇団ニホンジンプロジェクトや仙台CLEAR’S、畠山美由紀、野々田万照、中村マサトシといった、豪華なゲストのライヴが行われるこのイベントで、彼らは自分たちで作った、世界でたったひとつのギターを町の人たちに披露したのです。
さらに、ツアー参加者のひとりである石川海斗くんが、国立音楽院出身の井出達也さんとギターセッションを行いました。途中、石川くんのギターの弦が切れてしまうというハプニングがあったものの、それもまたライヴの醍醐味。たくさんのオーディエンスからの拍手を受け、ちょっと照れながらステージを後にする石川くんの姿が印象的でした。

自分たちのステージが終わったら、豪華アーティスト、そして地元の音楽愛好者のみなさんによるライヴを楽しみます。特に、初日と3日目に一緒にギター製作やそば打ち体験を行った野乃香ちゃんと紗也歌ちゃんが所属する仙台CLEAR’Sは、ステージに立つ彼女たちがキラキラ輝いて見えました。石畳の商店街に組まれた5つのステージで行われたライヴは、どれも大盛況。加美町が”音楽のまち”ということがとてもよくわかるイベントとなりました。
そして午後3時。プログラム参加者はバスに揺られて一路仙台へ。オンリーワンのギターを製作し、音楽を仕事にする先輩たちの話を聞き、そして音楽フェスティバルのステージにも立ち…と、音楽にどっぷりつかった4日間が、彼らの未来を明るく照らしてくれますように―。

ツアー参加者全員がステージに。町長も歌を披露しました

国立音楽院出身の井出さんと石川くんのセッション

ハプニングのライヴだったけど、最後は笑顔!

みんなで「かみ~ごdeアミーゴ」も踊ったよ

参加者の声♪

参加者の声:山口 早紀さん

現在、販売の仕事をしています。父が中新田のバッハホールのオーケストラにいて、このツアーのことを教えてくれたので参加しました。もともと、今の仕事は一生のものではないと感じていたので、大好きな音楽を仕事にすることを視野に入れて、参加してみようと思いました。

参加者の声:石川 海斗さん

ギター歴は6年ほどで、楽器製作に興味があって参加しました。将来、音楽にかかわる仕事がしたいと思っているので、今回はその第一歩だと思っています。自分がいつも弾いているギターを作ることになって、よりギターを大切にしようと思いました。ギターが完成したら、CREAMの「Crossroads」を弾きたいです。

プログラム参加者集合写真♪

ツアー参加者のみなさん。この4日間が、みんなの中でかけがいのないものとなりますように―