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レポート

第4弾 体験プログラムレポート♪

「みんなで創る地域プロジェクト」第四回目の体験ツアーが開催されました。

今回は、2月11日と12日の1泊2日で、加美町の音・農・食・人、そして伝統行事を体験します。参加者は仙台市などから集まってくれた、4歳のお子さまから60代までの全部で22名。みんなの笑顔があふれた、ほっこりあったかツアーをリポートします♪

プログラム1日目

仙台駅を出発したツアーバスは、東北自動車道を北上し、一路加美町へ。加美町に入ると、車窓からは、道路や畑にわずかに残る雪を眺めることができました。

一行が向かったのは、この日開催された「うめぇがすと鍋まつりin加美」会場。17回目となるこのイベントは、毎年およそ25000人もの人が集まるビッグイベントです。仙台CLEAR’Sの沙也歌ちゃんも参加し、23の団体がそれぞれ趣向を凝らした鍋を堪能することになりました。

鶏ガラスープとたっぷり野菜が入ったキムチ風味の「アホアホ鍋」や、ゴボウ(=根菜)とあぶらげ(=キツネ)が入った「こんこん鍋」、牛ホホ肉をじっくり煮込んだ「牛ホホ肉長ネギたっぷりスープ鍋」など、実に個性的な鍋がずらりと並びます。

ツアー参加者のみなさんも、チラシを片手に、各々お目当ての鍋ブースへ。中には、午前11時の販売を前に、長蛇の列ができているところもありました。沙也歌ちゃんも、「絶対にこれ食べたい!」と話していた「加美町産米粉フランスパン つけパンコーンスープ」をゲット。気温3度と寒~い冬の日となったため、アツアツの鍋をいただいて体を温めます。そして、うれしいことに、ツアー参加者のみなさんには、中新田高校のみなさんが作った「ぼのぼの かみ~ご お助けなべ」が振舞われました。だしをたっぷり含んだ「まんじゅう麩」をかみ~ごに、そして手作りの肉団子をぼのぼのに見立てた、見た目も味わいもあったかなお鍋に、子どもも大人も、舌鼓を打っていました。

鍋まつり会場を後にした一行は、中新田公民館へ。ここでは、猪股洋文町長が、加美町の魅力について語ったほか、“音楽のまち”加美町に4月に開校する「国立音楽院」の説明が行われました。参加者の中には、音楽を学んでいるお子さんもいて、ご両親と一緒に真剣に聞き入っている姿が印象的でした。

説明会のあとは、バスで国立音楽院宮城キャンパスを車窓から見学し、切込地区にある「陶芸の里」で陶芸体験を行います。加美町の切込地区は、宮城県の伝統工芸品に指定されている「切込焼」のふるさと。ツアー参加者のみなさんも、素朴で、温かみのある陶器作りに挑戦します。

教えてくれるのは、早坂文男先生。「今日は、思い出に残る作品を作りましょう」と、挨拶し、初めて陶芸にトライする人が多い中、丁寧に指導してまわります。「土に触れば触るほどひび割れしちゃうから、素早く形を整えるのがポイントだよ」と、アドバイス。

「なかなか上手にできないなー」という小さな子どもには「どれ?貸してごらん」と、手直ししてくれます。和気あいあいとした雰囲気の中、みなさんは湯呑や茶わんなど、思い思いの器を作っていきます。つるっとした表面の器だったり、わざとざらついたように仕上げたり、串のようなものを使って、自作の器に模様を入れている人もいて、どれもみんな個性的。仕上がった作品は、陶芸の里で焼いて、後日自宅に送ってくれるのだそう。完成が待ちきれません♪

ここで一度宿に入って夕食を済ませたら、切込地区に伝わる宮城県指定無形民俗文化財「切込の裸カセドリ」を見学します。これは、旧暦の1月15日の小正月に行われる伝統行事で、15歳以上の男性が顔にヘソビといわれる墨を塗って地域の家々を回り、家人にヘソビをつけてその年の無病息災を祈るというもの。初めての参加者と新婚者、厄年の男性は、しめ縄を回して頭にも藁をかぶり、水を浴びせられます。

今となっては、わずか2軒の家で行われる小さな祭りとなってしまいましたが、この地域で200年以上も前から大切に守られている行事なのです。

しんしんと雪が降る中、宿前と呼ばれる場所に集まっていた男性が、現れます。…と、見学していた参加者のみなさんにもヘソビをつけてまわっているではありませんか! 子どもたちもきゃあきゃあと嬌声をあげ、お互いに真っ黒になった顔を見合って、あちらこちらから笑い声があがります。

思いがけぬハプニングの続出で、みなさんも心から楽しんでいたよう。顔にヘソビをつけてもらった沙也歌ちゃんも「真っ黒になったけど、楽しい!」と笑顔をのぞかせました。

プログラム2日目

2日目は、仙台CLEAR’Sの琴美ちゃんが参加します。雪の降りしきる中、小野田西部スポーツ公園で競技雪合戦の体験からスタートです。この公園では、前週に「宮城県雪合戦大会」が行われたばかり。近年、スポーツとして人気が高まっているという雪合戦を、子どもたちが中心となって体験します。

指導してくれるのは、10年連続で全国大会への出場を決めている加美町のチーム「SSビアーズ」のみなさんです。「どうしても初心者はぶつけに行くことに気を取られがちだけれど、雪合戦は、シェルターをうまく使えるかどうかがポイント」とアドバイス。雪合戦のルールは、雪玉を当てられたらアウト。3アウトにするか、相手陣地にあるポールを奪えば勝利となります。3セット中、2セットを取ったほうが勝ち。

まずは「SSビアーズ」のデモンストレーション。素早く敵陣地の近くに移動し、雪玉がシェルターにぶつかると、ズバーン!と大きな音がします。その迫力には、大人も子どももビックリ!

さぁ、いよいよツアー参加者のみなさんも競技雪合戦を体験します。子どもたちが中心になって赤チームと青チームの2チームに別れ、いざ決戦! 勢いよく投げられたボールが当たった琴美ちゃん。思わず座り込んで「痛ーい!」と叫びます。琴美ちゃんだけではありません。ボールがぶつかって、思わず泣いてしまう小さな子も…。それでも、みんな一様に笑顔を見せながら、雪合戦を楽しみました。結果は、赤チーム、青チームの1勝1敗。引き分けです。寒い中での体験でしたが、みんな「体ポカポカ!あったか~い」と口にしていました。

雪合戦の後は、「やくらい薬師の湯」に移動してお風呂&昼食タイム。その後、「中新田バッハホール」での「茂木健一郎氏講演会in加美町 すべては音楽から生まれる」と題した講演会を聴きます。

講演会に先立ち、聖和学園高等学校吹奏楽部のみなさんによる演奏会が行われました。斉藤和義の「お家へ帰ろう」などのヒットソングをはじめ、歌ったり、踊ったり…と、これまでの吹奏楽の概念を覆すような演奏やパフォーマンスの数々に、観客は誰もが釘付けになっていたのでした。

そして、ユーモアあふれる茂木先生の講演を傾聴したツアー参加者のみなさんは、再びバスに乗り込み、仙台への帰路に就いたのでした。

プログラム参加者集合写真♪